2015年12月7日月曜日

【日本ジャーナリスト会議声明】BPOとTBS・岸井氏への不当な攻撃を許さない

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【JCJ声明】BPOとTBS・岸井氏への不当な攻撃を許さない
2015年12月05日

 放送界全体の第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が11月6日、言論・表現の自由侵害を拒否する、画期的な「意見書」を公表した。
NHK「クローズアップ現代」の報道に、
「重大な倫理違反があった」と戒める一方、
先行してNHKに恣意的な行政指導=厳重注意を加えた高市総務相を、「政府が個別番組の内容に介入することは許されない」
と批判した。 

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 2001年9月「日本女性の会」(日本会議系組織)結成(山谷えり子、西川京子、高市早苗(山谷えり子が顧問の「百人の会」の顧問)らが副会長)。


http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601
出典nsjap.com
高市早苗政調会長と山田一成
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 意見書は、
自民党の調査会がNHK幹部を聴取したことについても
「放送の自由とこれを支える自律に対する政権党による圧力そのものであり、厳しく非難されるべきだ」
と批判した。
総務相らは放送法第4条などを「注意」の根拠としているが、
意見書は
「4条は放送事業者が自らを律する『倫理規範』で、総務相が個々の番組に介入する根拠ではない」
と指摘した。
安倍政権のメディア支配が強まる中、BPOがこれだけ明確に指摘したことは高く評価できる。

 これに対し安倍首相は10日の衆院予算委員会で、
「単なる倫理規定でなく法規であり、法規に違反しているのだから、担当官庁が対応するのは当然だ」
と正当性を主張した。

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1999年1月31日、元在特会幹部の増木重夫が事務局長をする「教育再生・地方議員百人と市民の会(百人の会)」が増木らによって設立された。
産経新聞が主導した新しい歴史教科書をつくる会の運動と連動した動きである。
山谷えり子が(実質的に筆頭の)顧問をつとめた。
(増木氏は「山谷えり子氏とは十五年ほど前に、(百人の会の)顧問をお願いしてからの付き合い」としている。)

 http://matome.naver.jp/odai/2141112838210565301
2009年8月17日撮影、増木重夫元在特会関西支部長(左)と笑顔で写真を撮る安倍晋三(サイトより。現在は削除済)
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しかし、首相は放送法成立の経緯に関する無知をさらけ出し、その制定趣旨と法理を曲解している。
一例を挙げれば、
「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保する」
と定めた放送法第1条2号について、
同法制定の責任者は1950年1月の国会で
「政府は放送番組に対する検閲、監督等は一切行わない」
と明言しているのだ。

 問題は、安倍政権がBPOの意見書公表を奇貨とし、これを意図的に悪用、放送に対する政府の全面的な介入システムづくりに乗り出していることだ。
自民党の「情報通信戦略調査会」会長は今春、BPOを「お手盛り」と誹謗し
「テレビ局がお金を出し合っている機関ではチェック出来ない」
として「独立した機関」に言及している。
この「独立した機関」とは事実上、自主的なBPOの解体後、戦前型の「報国放送機関」とされることは、火を見るより明らかだ。

 BPOの意見書が公表されるや、14日に産経新聞、15日には読売新聞に異様な意見広告が掲載された。
TBSの「NEWS23」アンカー岸井成格氏のコメントを槍玉に挙げ、
「放送法違反の報道」と悪罵を浴びせたのだ。
そのコメントは、安保法に対する圧倒的多数の国民の反対の声を伝えたもので、放送法違反でも何でもない。
岸井氏への不当な攻撃は、昨年の朝日・植村元記者への攻撃と同様、メディアの萎縮効果を狙ったもので、
この時機に大衆煽動に加担した読売新聞などの見識が疑われる。

 私たちは、メディアを思いどおりに支配しようと企む、安倍政権の攻勢が新たな段階に入ったことに、深刻な危機感を表明する。
ジャーナリズムに携わるすべての個人・団体に呼びかけたい。
この危機を真剣に受け止め、不当な攻撃・介入を視聴者・読者・市民と共に総がかりではね返そう。

2015年12月5日
日本ジャーナリスト会議(JCJ)

『NEWS23』でキャスター岸井成格の降板が決定の情報!「安保法制批判は放送法違反」の意見広告にTBSが屈服?
2015.11.25

 愕然とするようなニュースが飛び込んできた。
TBSの看板ニュース番組『NEWS23』で、アンカーの岸井成格氏(毎日新聞特別編集委員)を降板させることが決まったというのだ。

「TBS はすでに後任の人選に入っていて、内々に打診もしているようです。
後任として名前が上がっているのは、朝日新聞特別編集委員の星浩氏。
星氏は朝日では保守派寄りの政治部記者ですが、今年、朝日を定年になるので、退職後の就任をオファーしているようです。
岸井さんが契約切れになる3月をめどに、交代させる方向で進めていると聞いていましたが、場合によってはもっと早まるかもしれません」(TBS関係者)

 この突然の人事の背景には、もちろん例の右派勢力による『NEWS23』と岸井攻撃がある。

〈私達は、違法な報道を見逃しません〉──。
今月14日の産経新聞、翌15日の読売新聞に、こんな異様なタイトルの全面の意見広告が掲載されたことをご存知の読者も多いだろう。

 この広告の出稿主は「放送法遵守を求める視聴者の会」なる聞いたこともない団体だが、
呼びかけ人には、
作曲家のすぎやまこういち氏や
評論家の渡部昇一氏、
SEALDsメンバーへの個人攻撃を行っていた経済評論家の上念司氏、
ケント・ギルバート氏、
事務局長には、安倍首相の復活のきっかけをつくった安倍ヨイショ本『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)の著者・小川榮太郎
など、安倍政権応援団の極右人脈が名前を連ねている。

 そして、この広告が〈違法な報道〉と名指ししたのが、岸井氏と『NEWS23』だった。
9月16日の同番組で岸井氏が
「メディアとしても(安保法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」
という発言を取り上げ、
「放送法」第4条をもち出して
〈岸井氏の発言は、この放送法第四条の規定に対する重大な違法行為〉
としたのである。

 しかも、『放送法遵守を求める視聴者の会』は意見広告だけでなく、TBSと岸井氏、さらには総務省にまで公開質問状を送りつけたという。

「これに、TBS幹部が真っ青になったようなんです。
もともと、局内に岸井氏を交代させるという計画はあったようなんですが、この抗議を受けて、計画が一気に早まったようなんです」(前出・TBS関係者)

 しかし、この意見広告はそんな過剰に反応しなければならないものなのか。
たしかに放送法第4条では放送事業者に対して《政治的に公平であること》を求めてはいるが、それは政権批判や特定の法律批判を禁ずるものではまったくない。

 また、岸井氏の「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」という発言にしても、
安保法制に単純に反対ということではなく、国民に対して説明不足のまま強行採決したことへの批判の延長線上に出てきたものだ。
もしこれが政治的に不公平な発言というなら、たとえば、安倍政権の外交成果を評価するようなNHKやフジテレビ、日本テレビの報道もすべて放送法違反になってしまうだろう。

 しかも、これは別稿で検証するつもりだが、この意見広告を出した
「放送法遵守を求める視聴者の会」
自体が実体のよくわからない、きわめて政治的な意図をもった集団なのだ。

 どうしてこの程度のものに、TBSは神経質になっているのか。
その背景には、官邸と自民党が『NEWS23』を標的にしているという問題がある。

 昨年末、安倍首相が『NEWS23』に生出演した際、街頭インタビューのVTRに「厳しい意見を意図的に選んでいる」と難癖をつけ、
その後、自民党が在京テレビキー局に「報道圧力」文書を送りつけるという問題が起きたが、
その後も自民党や官邸はさまざまな形で、同番組に圧力をかけ続けていた。

 安保法制審議中は例の文化芸術懇話会の弾圧発言が問題になったこともあって、
一時、おさまっていたが、
同法が成立した直後から、自民党「放送法の改正に関する小委員会」の佐藤勉委員長が、テレビの安保法制報道は問題だとして、「公平・公正・中立は壊れた。
放送法も改正したほうがいい」と露骨な恫喝発言をするなど、再びTBS やテレビ朝日への圧力を強め始めた。

 実際、こうした動きに、
TBSの武田信二社長が9月の定例会見で、安全保障関連法案をめぐる同局の一連の報道について、
「弊社の報道が『一方に偏っていた』というご指摘があることも存じ上げているが、われわれは公平・公正に報道していると思っている」と弁明する事態になっている。

「とくに、官邸と自民党が問題にしていたのが、岸井さんの発言だった。
岸井さんはもともと政治部記者で、小泉政権時代は小泉改革を支持するなど、いわゆる毎日新聞でも保守色の強い記者だった。
それが安保法制に厳しい姿勢を貫いたことで官邸や自民党は『裏切りだ』と怒り倍増だったようです。
政治部を通じて
『岸井をなんとかしろ』
という声がTBS幹部に再三届けられたと聞いています。
そんなところに、今回の岸井さんをバッシングする意見広告が出たことにより、TBSも動かざるを得なくなった。
総務省にまで抗議、質問状を送りつけられたことで、TBS は非常にナーバスになっている。
総務大臣はあの高市早苗さんですからね。
これを口実にどんな圧力をかけられるかわからない。
大事になる前に岸井さんを切ろうということでしょう」
(全国紙政治部記者) 

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 2001年9月「日本女性の会」(日本会議系組織)結成(山谷えり子、西川京子、高市早苗(山谷えり子が顧問の「百人の会」の顧問)らが副会長)。


http://matome.naver.jp/odai/2140963578944305601
出典nsjap.com
高市早苗政調会長と山田一成
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 いや、岸井氏だけでなく、これを機にメインキャスターの膳場貴子氏も降板させ、『NEWS23』を解体させる計画もあるといわれている。

「膳場さんは今週から産休に入りましたが、そのまま復帰させずフェードアウトさせるという計画もあるようです。
しかも、岸井さんの降板、星さんの起用とあわせて、放送時間を現在の1時間から短縮させ、番組自体もストレートニュースに変更するプランももち上がっています」(前出・TBS関係者)

 放送法を歪曲した今回の“報道圧力”である意見広告に、
本来、TBSは強く抗議すべきである。
それが何をか言わんや、
相手の攻撃に屈し、ジャーナリズムとして当然の発言をしただけの岸井氏を降板させるとは──。
以前、オウム真理教に絡んだビデオ事件の際に、筑紫哲也氏は『NEWS23』の番組内で「TBSはきょう、死んだに等しいと思います」と発言した。
しかし、今度こそほんとうにTBSは「死のう」としているのではないか。
圧力に萎縮し、服従すること。それは報道の自殺行為にほかならない。
(田部祥太)



「美しい日本の憲法をつくる国民の会」
2014年10月1日 設立
共同代表
櫻井 よしこ   ジャーナリスト
田久保 忠衛  杏林大学名誉教授
三好 達     日本会議会長、元最高裁判所長官

代表発起人
青山 繁晴   (株)独立総合研究所代表取締役社長
市田 ひろみ  服飾研究家
伊藤 憲一   公益財団法人日本国際フォーラム理事長
呉 善花     拓殖大学国際学部教授
小川 榮太郎  文藝評論家
鍵山 秀三郎  日本を美しくする会相談役
葛西 敬之   東海旅客鉄道(株)取締役名誉会長
桂 由美     一般社団法人全日本ブライダル協会会長
加藤 秀治郎  東洋大学教授
木村 治美   共立女子大学名誉教授
髙坂 節三   公益財団法人日本漢字能力検定協会代表理事
神津 カンナ  作家、エッセイスト
桜林 美佐   ジャーナリスト
佐々 淳行   元内閣安全保障室長
すぎやま こういち 作曲家
鈴木 和也    公益社団法人日本青年会議所会頭
千 玄室     裏千家前家元
田中 恆清   神社本庁総長
鳥居 泰彦   慶應義塾学事顧問
中條 髙德   一般社団法人日本戦略研究フォーラム会長
中西 輝政   京都大学名誉教授
長尾 一紘   中央大学名誉教授
西 修       駒澤大学名誉教授
西本 由美子  NPO法人ハッピーロードネット理事長
長谷川 三千子 埼玉大学名誉教授(民主主義に異論がある)
百田 尚樹   作家
平川 祐弘   東京大学名誉教授
福田 富昭   公益財団法人日本レスリング協会会長
渕辺 美紀   沖縄経済同友会副代表幹事
船村 徹     作曲家
細川 珠生   政治ジャーナリスト
舞の海 秀平  大相撲解説者
松尾 新吾   九州電力(株)相談役
村松 英子   女優、詩人
森本 敏     拓殖大学特任教授、元防衛大臣
柳内 光子   山一興産(株)取締役社長
山口 昌紀   近畿日本鉄道(株)取締役会長
屋山 太郎   政治評論家
渡辺 利夫   拓殖大学総長

幹事長
百地 章     日本大学法学部教授

事務局長
椛島 有三   日本会議事務総長

事務局次長
内田 智     弁護士
高橋 美智留  弁護士


安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会 発起人一覧
http://abesouri.com/menber.html
三宅久之 (たかじん委員会 小川榮太郎 創成天志塾 生長の家右派 幻冬舎) → 統一教会
津川雅彦 (たかじん委員会 パチンコ広告塔)
板垣正  (増木重夫 百人の会(山谷)) → 統一教会
鳥居康彦 (倫理問題調査会 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050219) → 統一教会
中西輝政 (世界日報) → 統一教会
岡崎久彦 (世界日報) → 統一教会
丹羽春喜 (維新政党新風顧問 統一教会世界平和アガデミー理事)http://www36.atwiki.jp/theradicalideology/pages/41.html 加瀬英明 (国際勝共連合) → 統一教会
長谷川三千子 (増木重夫 百人の会(山谷)) → 統一教会
金 美齢 (たかじん委員会 日本財団 曽野綾子と共著) → 統一教会
百田尚樹 (幻冬舎)
日下公人 (日本財団特別顧問) → 統一教会
平川祐弘 (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会
小林 正 (世界日報) → 統一教会
福田 逸 (つくる会 キリストの幕屋? 櫻井よしこ 国基研) → 統一教会
佐々淳行 (思想新聞 櫻井よしこ 国基研) → 統一教会
すぎやまこういち (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会
百地 章 (櫻井よしこ 国基研 世界日報社から単行本) → 統一教会
石 平  (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会
渡部昇一 (国際勝共連合講師 世界日報 APA) → 統一教会
山本學  (永遠のゼロ出演) 

田母神俊雄 (世界日報 APA) → 統一教会 
屋山太郎 (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会 
西岡 力 (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会 
上念 司 (青年真志塾 生長の家右派 神谷光徳) → 統一教会と連携 
倉山 満 (青年真志塾 生長の家右派 神谷光徳) → 統一教会と連携 
島田洋一 (櫻井よしこ 国基研) → 統一教会

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