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1月18日の参議院予算委員会の小池晃議員(共産党)の質疑の一部を書き起こしました。
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小池晃議員
「軽減税率なるものについても聴きますが。
『軽減』と言いますが、税率下がるわけじゃないでしょう?
今よりも軽減されるわけではないですよね、これ、お認めになりますか?」
安倍総理大臣
「軽減税率というのはですね、フルにかかっている状態からすると、安い税率があると。
10%になるものが、10%に上がらずに、8%のまま、10%に比べれば、当然これは、軽減、ということになります。」
小池議員
「いや、ごまかしちゃいけない。
今よりも軽減されるわけではないですね」
安倍総理大臣
「それは、そのとおりでございますが、10%に比べれば、2%軽減しているということで、つかわせていただいているところでございます。」
小池議員
「軽減税率ではないんですよ、今より軽くなるわけじゃないんですから。
据え置き税率なんですよ、あえていえばね。
税率据え置いたとしても、大増税ですよ。
財務大臣にお聞きします。
酒類及び外食を除く一定の新聞購読を据え置いた場合でも、10%増税でどれだけの負担増になるのか、単身世帯と二人以上世帯で、それぞれ示してください。
麻生副総理・財務大臣
「・・・ご質問の内容は、消費税負担の増加額を一定の仮定のもとに、機械的に試算しますと
単身世帯あたり2万2千円、
二人以上世帯にあたり4万1千円程度となる、
という計算ができております。」
小池議員
「お聴きになったように
二人以上世帯平均で4万円超える、
単身世帯でひとりだけで2万円超える、
たいへんな負担増なんです。
あらためて、家計への大打撃となります。
軽減なるものをやっても、こうなる。
いまグラフを示しておりますが、
消費税の一番の問題は、逆進性です。
所得が低いほど重くのしかかってくるという問題です。
年収200万円以下の場合、年収に占める割合は この増税によって1%程度増えます。
年収1500万円だと0.4%の増加です。
1%というけれど、年収200万円で2万円収入が消えるって、
これ、本当に深刻だと思いますよ。
10%にすることによって、いくら据え置いたとしても、8%の時よりも逆進性が強まるということ、
お認めになりますね」
麻生財務大臣
「単純に計算しますと、そうなるのは、当然のことだと思います」
小池議員
「当然、と平然と認めてもらっては困るんですよ!
そういうことやるんですか、ってことなんですよ。
所得の分配が必要だ、っていうときに逆進性の高いそんな増税をやっていいのか、
ってことなんですよ。
一兆円一兆円と、いわれますが、一兆円の根拠をお示しください
麻生財務大臣
「軽減税率導入による、いわゆる減収見込み額につきましては
・税率1%あたり・・・住宅取得にかける消費税額をのぞいたものでありまして、
家計消費だけでありますが、
家計調査における軽減税率の対象品目の割合、24%をかけまして、
これに軽減税率幅2%をかけることによって、
一兆円程度を見込んでいるところでございます。」
小池議員
「いっぽう総理は、衆議院の予算委員会で、総理は二人以上世帯の1人当たりの年間軽減額は年間4300円程度というふうにお答えになりました。
これに新聞を加えて、単身世帯も含めた場合の全世帯ではどうなるんですか?」
安倍総理
「酒類及び外食を除く飲食料品、および一定の新聞の定期購読料を軽減税率の適用対象とした場合の、
総世帯のひとりあたりの負担軽減については、
一定の仮定のもと、機械的に試算すれば、4800円程度となるものと見込まれております」
小池議員
「でね、今の日本の人口は1億2千688万人なんです。
4800円ということにすると、単純計算でかけると、6100億円くらいかな。
一方で一兆円というわけです。
どうしてなんですか? 一兆円と6000億円の差額は、いったい、どこへ行くんですか?」
・・・誰も答えられない・・
小池議員
「すっごいシンプルな質問ですよ?答えられないの?」(マイクなしで)
~~ 質疑中断 ~~
アナウンサー
「参議院予算委員会の質疑の模様を中継でお伝えしています。」
「理事と委員長が協議を行っています。
きょうは、安倍総理大臣とすべての閣僚が出席して、参議院予算委員会の質疑を行っています」
(麻生さんにどなたかがレクチャーしている。。)
麻生財務大臣
「ご指摘の通り、今の話で、ちょっとにわか勉強で、まことに恐縮ですが、
これは、全体でとってる数字と、家計調査で出してきた数字の差が出てきてるんじゃないかと想像されます。」
小池議員
「そんなねぇ、説明通用しないでしょう?
だって9000億円と一兆円とか、9800億円と一兆円ならわかりますよ。
6000億円と一兆円ですよ?
ぜんぜん違うじゃないですか!
確かにね、家計調査で把握できないことはありますよ。
ただ、食料品ってのは一番把握しやすいんですよ。
高額の商品であれば把握できないものがあるかもしれない。
それがね、これだけかい離がある。
これでは全く説明になっていない。駄目です。
納得のいく答弁をしてください。」
~~ 質疑中断 ~~
委員長
「いや、これどうですか、これ、宿題にして・・」
議場ざわざわ・・
小池議員
「こ、こんな簡単なこと・・」
委員長
「いや、ちょっとまって、ちょっとまって。
これ時間に関係ないから。
一応、速記止めて。
わかるまで、わかるまで、待ってください。
ゆっくり待って。」
議場ざわざわ・・
小池さん、苦笑。
~~ 質疑中断 ~~
(麻生さんにどなたかがレクチャーしている。
理事と委員長が話し合ってる。)
麻生財務大臣
「・・たいへんおまたせしました。
基本的に先ほど申し上げたように 家計調査というものを我々はいろいろな方にお願いして、出してもらってるわけですが
書いていただいて、出していただいたものを我々はもとにして、先ほど申し上げたようになりますけれど、
実際、全部書いてられるか、っていいますとなかなかそんなこと書いてらんない。
調査してみて、わかりますから。
当然でしょ、だって。
意図的に書いていないというのではなくて、全体としてはもっと大きなものになりますんで、
そうなりますと、その、全体の、税収入全体で言いますと、
その差が出て当然だと思いますが。」
小池議員
「あのね、今の説明だったら、家計調査って、まったく信用できない調査だってことになりますよ。
だって6000億円と1兆円の違いですよ?
わずかな誤差じゃないじゃないですか。
だったら、先ほど 大臣は一世帯当たりの負担増の数字も出したけれど、ぜんぶでたらめだってことになりますよ。
こんなんじゃ議論になりませんよ。
家計調査のほうが間違ってるんだとすれば、いままでの議論、全部間違っていたことになるじゃないですか。
もしかして軽減税率一兆円が過大な数字なんだとすれば、
いままで衆議院では一兆円だと、財源どうするんだ、と議論してきたけど、全部だめになりますよ。
これ、全部議論やりなおしですよ、これは。
はっきりさせてください。
こんなんじゃだめです。
政府の統一見解を出さないと。
いまの説明では
家計調査が把握できないからあわないなんて、誰も納得できないですよ。
これはどう考えたって。
多少の誤差ならともかく。
国民、テレビをご覧のみなさんだって、これは納得できないと思いますよ。」
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