2014年11月20日木曜日

Copy:出会い系売春で生き延びるしかない シングルマザーの過酷な実態

■出会い系売春で生き延びるしかない シングルマザーの過酷な実態

"女性の貧困が社会問題化している。2011年には国立社会保障・人口問題研究所が「20歳から64歳の単身女性の3人に1人が貧困」「19歳以下の子どもがいる母子家庭では貧困率は57%」という衝撃の調査結果を公表し話題になったが、その後も女性の貧困は改善されるどころかますます加速している

(右翼政権が教育を破壊し貧困を増加させる)
統計のグラフを見ますと、離婚数と世の中の景気は連動しているようです。景気が良い時は離婚数が減り、景気が悪くなると離婚数は増えるようです。

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000026271631
厚生労働省の毎月勤労統計調査の統計表一覧、季節調整済指数及び増減率11(実質賃金 季節調整済指数及び増減率、現金給与総額(5人以上))から(1月-3月)データを抽出

http://sightfree.blogspot.jp/2012/10/1995.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html
 (当ブログのコメント)貧困は、上のグラフのように、夫婦生活を破綻させて離婚をもたらします。

 先進国の北欧をはじめとするヨーロッパでは、大学の授業料が無料というだけでなく、大学生に生活費が支給されます。つまり、大学に行きたい人は誰でも生活が保障されて通学することができるのです。 

 それに対して、最近の日本では:
(1)安倍晋三政権は2013年から、貧困層への生活保護基準引き下げ(保護費削減)を実施。
(2)来年度(2015年)は子育て給付金中止、低所得者向けも圧縮ですって。 
(3)「無料塾」継続困難に 来年度(2015年)から国の補助減
琉球新報 9月5日(金)配信
(4)生活保護世帯の学習支援事業 2015年度から国庫補助半減

(5)生活保護のうち家賃として支払う「住宅扶助」について2015年度から引き下げ、2017年度には2014年度と比べ約190億円減額する。
(2015年度予算で食費など生活費に充てる「生活扶助」の約260億円減額も決まっている。そのため、2015年度は実質では計約320億円の減額となる。)
(6)東京都渋谷区が,年末年始の貧困者への炊き出し(食事の提供)をさせないことを目的に宮下公園など3公園を閉鎖

(7)防衛費、補正予算倍に 「経済対策」名目に拡充(2015年1月8日)
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/570bb6da12df2260971c725b8b407e80


 アメリカでは、「徴兵制はいらない。貧困があるから」と言われていて、まさに国家規模の「貧困ビジネス」が戦争になっているわけです。

安倍政権の福祉は【兵隊】貧しい若者を兵隊として「食わせる」国防は最大の福祉と!佐藤正久・自民党参院議員
 
△右翼政権がボリビアとウルグアイを貧困にした

日本の右翼政権の福祉政策は、
(1)男性は【兵隊】に入隊することになるかもしれない。 
(2)女性は【買春】で食わせる事が最大の福祉?
になるかもしれない。

http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-11370985764.html
  上のグラフにあるように、税や社会保障、家族関係支出など政府によって再分配された後の方が子どもの貧困率(母子家庭の貧困率)が高くなる唯一の国が日本です。日本は社会のあり方そのものが子どもの貧困を悪化させているのです。

 そんな"ガールズプア"に呼応するように増えているのが「性風俗で働く母親たち」の存在だ。NHK『あさイチ』でも「性風俗は特殊ではなく母親にとっても身近な存在」「貧困にあえぐ母親のセーフティーネットになっている」と働く風俗ママを特集内で紹介し、大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。"

2014-10-14 09:33:10

アイドルになりたい少女や「関係性の貧困」で孤立する女子高生を狙うJKビジネス=売春目的の人身売買

 一昨日(10/12)、「反貧困全国集会2014 ~生きぬくためにつながろう!~」が開催されました。その中で行われたシンポジウムでの女子高生サポートセンターColabo代表・仁藤夢乃さんの指摘にはとりわけいろいろ考えさせられました。(▲写真=反貧困全国集会2014で報告する仁藤夢乃さん

  JKリフレやJKお散歩、最近ではJKカフェやJK占い、JKカウンセリング、JK撮影会など、さまざまな形態のJKビジネスが展開され、少女たちが性暴 力にさらされるなか、少女たちへの支援に取り組んでいる仁藤夢乃さんの活動は先月放送されたNHKクローズアップ現代「広がる少女売春~“JKビジネス” の闇~」などで知ってはいたのですが、あらためて衝撃を受けました。

 性被害者の半数近くが10代の少女

  日本における子どもの貧困は6人に1人。

10代の自殺者数は587人で1日1.6人が自殺。10代の望まない妊娠・中絶は1日57件。
親の虐待やネグレク ト、アルコール中毒などによる被害によって傷つけられる子どもたち。
昨年強制わいせつの被害にあった女性7,463件のうち20歳未満の女性は3,789 件と半数近くが10代の少女。
そして、性犯罪の認知件数は実際の1%に満たない現実(国連報告)の中で誰にも言えない少女に対する性被害の多発。
知れば知 るほど頭を抱えたくなる現実に私などはすぐ打ちのめされてしまうだけなのですが、そうした深刻な問題に対して、仁藤夢乃さんは立ち向かっているのです。
そ して、仁藤さんは「難民高校生」「孤立している高校生はどれくらいいるのか?」と問うていきます。

 「子どもの貧困」「関係性の貧困」の広がりで孤立する女子高校生、そこにつけ込むJKビジネスの罠

  高校中退者数は年間5万5千人。

不登校者数も中学生9万5千人、高校生5万6千人。
ほかにも不登校者にカウントされない保健室登校者などが10万人。
こう した問題の背景にある、「子どもの貧困」や「関係性の貧困」が広がるなかで、孤立する少女たちにつけ込み、利用しようとする大人たちがJKビジネスを展開 しているのです。
JKリフレ、JKお散歩などJKビジネスに絡め取られる少女たちからは、「学費のため」「進学時に奨学金を借りなくてすむようにするため」「修学旅行費のため」などがJKビジネスを行う理由として多く語られるとのことです。

 JKビジネスで少女の性を搾取する「裏社会の大人たちがセーフティーネットになってしまっている」「裏社会が少女たちの居場所になってしまっている」

  とりわけ仁藤さんの指摘で考えさせられたのは、少女の性を搾取する「裏社会の大人たちとJKビジネスがセーフティーネットになってしまっている」という現 実の問題でした。

JKビジネスは「ニセのセーフティーネット」に違いないのだけれど、誰にも承認されない、居場所のない少女たちに巧妙な「スカウト力」で アプローチして、ニセモノだけれど現実に衣食住と居場所と承認を少女に提供しているわけです。
そもそも居場所のない孤立した少女に対して、声をかけてくるのは、援助交際をもちかけてくる大人か、JKビジネスへとスカウトする大人だけという現実があり、
教育・行政・まともな大人は声かけどころか発信すらほぼ ないという問題があります。こんな倒錯したような現実が存在してしまっているのは、貧困や生きづらさを抱え孤立した少女たちに対するまっとうなセーフ ティーネットが不在であることや、じつはむしろ「表社会」の側が少女たちをJKビジネスという「ニセのセーフティーネット」へと追い込んでいる側面もあったり、まっとうなアプローチを行う大人が皆無に近い現実があるとして、仁藤さんは次のように訴えていました。

 10畳の部屋に少女8人

  10年前、私が高校生だった頃は、ネットカフェ難民でしたが、今はネットカフェもカラオケも18歳未満は午後10時以降は補導されてしまうこともあって ずっといることはできないので、JKビジネスはうちだったらいられるよという形でそういうところも突いてきています。

脱法ハウスの問題ともつながりますが、寮があるよと言われて、10畳の部屋に少女8人が住んでいたりします。

 それと、今はSNSで、ツイッターやフェイスブックで「家出 したい」と少女が書いていたらそこにまでJKビジネスはアプローチしてきて、巧妙にからめとるのです。

いまサポートしているケースで、家出して地方から東 京に来た少女が、「うちに泊めてあげるよ」って言ってきた男がJKビジネスのブローカーで、同じ年頃の少女がたくさん住んでるシェアハウスに住まわされ て、そこには売春させられている少女もいます。

 私たちの社会が少女たちをJKビジネスへ追い込んでいる

  少女たちは、「さみしい」とか「自分を必要とされたい」とか「誰でもいいから名前を覚えてくれたらいい」などと言ったりします。

一面で、少女たちは、自分 でなんとかしなくてはいけないという自立心が強いところもあってそこにもJKビジネスはつけ込み自分でやっていけるよなどと言う。

 背景 には貧困があって、親はずっと働きに出ていて、「おはよう」も「お帰り」も誰も言ってくれないし、一日一食、コンビニのおにぎりを食べられるかどうかの生 活をしていたりするなど、自分がここに生きている意味とか、自分が存在する意味すらわからない生活を強いられているケースが多い。

だから、こんな家にいて もしょうがないし、むしろJKビジネスでも商品として自分に価値が生まれればいいとさえ思っている。
もちろん、JKビジネスなどを行う裏社会の大人の責任 も問題にすべきですけど、私たちの社会の側の問題として、表社会の大人たちが少女たちをJKビジネスへ追い込んでしまっているところがあるので、そこで支 援、伴走したいと私は思っています。

 アイドルになりたい少女に迫るJKビジネス

  最近はアイドルになりたい少女の問題がとても多くて、JKビジネスも大手芸能事務所がやっていますなどと言っていたり、巧妙な児童ポルノまがいのものに利用されたりするので、アイドルになりたい少女にも危険がたくさんあることを知らせていく必要があります。

危ないと思っても誰に相談していいのか少女たちは わからないので、あらゆる大人たちが「いつでも相談していいよ」「何かあったら伝えてよ」と何度でも繰り返し少女たちに伝える必要があります。
もともと少女たちは親や学校の先生に傷つけられている子が多く、スクールカウンセラーや行政の窓口に相談したら親や学校に全部バレてしまって誰を信じていいのかわか らなくなっている子が多いのです。
 「何かあったら相談していいよ」といろいろな大人たちが一緒に知恵を出し合って少女たちに繰り返し発信する必要がある

  とにかく「何かあったら相談していいよ」といろいろな大人が少女たちにメッセージを発信する必要があります。

少女たちは、自分にまともに向き合ってくれる大人は一人もいないと思っているのです。
そういう少女たちにとっては、相談するということ自体がハードルが高いので、いろいろな大人が知恵を出し合って少 女たちにかかわり、声をかけることが必要です。
JKビジネスの「スカウト力」に負けない工夫が必要です。みなさん、一緒に知恵を出し合いましょう。

女子高生サポートセンターColabo代表・仁藤夢乃さんの反貧困全国集会2014での発言の一部、文責=井上伸


 「JKお散歩」は新たな児童売春目的の人身売買

  こうした仁藤さんの指摘を聞いていて、「子どもの貧困」「関係性の貧困」「女性の貧困」を放置する日本社会というのは、個々の子ども、個々の少女たちにとっては本当の意味で信頼できる大人がまったく周りに存在しない日常となって立ち現れるのだなと思いました。

「誰も認めてくれない」「どこにも居場所がな い」という状態に置かれた少女たちに「居場所」を提供し「承認」を与えるJKビジネスの手口が巧妙であることは仁藤さんが
著書『女子高生の裏社会――「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書) 
の中で詳細にルポしているのでぜひ読んでください。
そうした「居場所」も「承認」も裏社会によって偽装されたまったくのニセモノなのだけれど、まっとうな セーフティーネットやまっとうに信頼にたる大人の方は少女たちにまったく手が届いていないことも仁藤さんは著書で指摘しています。

 それ から、このJKビジネスを根底で支え動力源となっている男性優位の性暴力日本社会というのもおそろしく根が深い問題なのだとあらためて思い知らされます。 

このことは、売春や強制労働などを目的とする世界各国の人身売買に関する2014年版の米国務省報告書にも指摘されていて、
日本の「JKお散歩」は新たな 児童売春目的の人身売買であるし、
「援助交際」も人身売買と指摘され、「日本に来る外国人の女性や子どもの中には、到着後すぐに売春を強要される者もいる」、「日本人男性は、東南アジアやモンゴルでの児童買春ツアーの大きな需要源」と批判されているのです。

 私たち「表社会」の教育・行政・「関係性」等のセーフティーネットは、「少女を人身売買する裏社会」の「缶ジュース1本」に負けている

  シンポジウムの司会をしていた雨宮処凛さんが、仁藤さんの著書『女子高生の裏社会――「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書)を読んでいてとて も悲しかったのはJKビジネスで働かされている少女が、仕事中に店のスタッフから缶コーヒーを1本差し入れてもらっただけで、その店のスタッフを信頼し切ってしまう事実があることだと言っていました。

じつは正確には、「缶コーヒー」でなくて「缶ジュース」と書かれているのですが、仁藤さんの著書に次のよ うに描写されています。

 「お店の人は全然怖くない。見た目はかっこよくはないけど、普通にいい人。ちゃんと心配してくれるし、女の子のことを考えてくれている。

寒いときに心配して声をかけてくれたり、『お客さん入りそう?』とか、『少し休憩したら』とか話しかけてくれたりするし、 たまにジュースもくれて親戚のおじさんみたいな感じ。
頻繁に会うから、いつも間にか隣のおじさんみたいな感覚になっているかな」

ほんとうに彼女を心配していたら、不特定多数の男性とお散歩なんてさせないだろう。
店は彼女たちを「商品」として気にかけているだけだ。
しかし、レナは「大丈夫?」の一言で自分は心配されているのだと安心し、缶ジュースを一つもらったくらいで喜んでいる。
それどころか、「親戚のおじさんみたい」に思うほど、信頼できると思っているようだ。
お散歩やリフレで働く少女たちはみな、大人が意図してやろうと思えば、簡単に心をつかむことができる純粋な少女ばかり。「寒いでしょ? これ飲んで温まってね」と缶ジュースでも渡せば、誰でも「いい人」になれる。

【出典:仁藤夢乃著『女子高生の裏社会――「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書)


  私たち「表社会」の教育・行政・「関係性」等のセーフティーネットは、「少女を人身売買する裏社会」の「缶ジュース1本」に、この少女の中で負けてしまっ ている現実があるのです。

ここで負け続けている限り、
「子どもの貧困」は「貧困連鎖」となり
「女性の貧困」にもつながり、
貧困と人身売買・性暴力のスパイ ラル、
そして裏社会の拡大と表社会の腐敗
――それは、職場や政治など表世界におけるセクハラの横行とセクハラの受容などにもすでに現れている表社会への地続きの問題でもあると思うのです。
「自己責任社会」と「男性優位の性暴力社会」が互いに補完し合うという日本社会の最も醜悪な部分がJKビジネスとして現 れているように思います。
女性の貧困問題も女性の売春などの問題も果ては女性に対する性暴力そのものまでももっぱら女性の側の自己責任としかとらえず、
同時に男性の性暴力の方は容認する傾向が強いという日本社会の現状を変えていく必要があると思います。

 表社会のスカウト、子どもと社会をつなぐかけ橋に

  そして、仁藤さんは著書『女子高生の裏社会

――「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書)
の最後の章「表社会によるスカウト」のところで、裏社会 はJKビジネスを「卒業後」の女性も系列の風俗店で働かせるために、お金や生活に困っている少女を毎日駅前に立ってスカウトしているのに、
表社会の側はほ ぼ何も行っていない現状などを問題視し最後に次のように書いています。

 たとえば、国が雇用労働政策として行っている若年者の就労 支援事業には、困窮状態にあって生活が荒れているような若い女性はほぼ来ないといわれる。

(中略)
誰にも頼れず自分一人でどうにかしようとした結果、 「JK産業」に取り込まれていくような少女は、行政や若者支援者が窓口を開いているだけでは自分からは来ないのだ。
こうした少女たちに目を向けた支援は不 足している。
それを承知で、少女をグレーな世界に引きずりこもうとする大人たちは、お金や生活に困っていそうな少女を見つけて、日々声をかけ、出会って仕 事を紹介している。
(中略)
一方、表社会は彼女たちへの声かけをほぼまったく行っていない。
社会保障や支援に繋がれない少女たちに必要なのは、「そこに繋いでくれる大人との出会いや関係性」である。
関係性の貧困が大きな背景にある中、つながりや判断基準を持っていない10代の少女たちには特にこれが重要だ。
(中略)
私は、表社会のスカウトに、子どもと社会をつなぐかけ橋になりたい。
声を上げることのできないすべての子どもたちが「衣食住」と「関係性」を持ち、社会的に孤立しない社会が到来することを目指したい。

【出典:仁藤夢乃著『女子高生の裏社会――「関係性の貧困」に生きる少女たち』(光文社新書)

国公一般執行委員 井上伸

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