2012年7月22日日曜日

滋賀県大津中2いじめ自殺事件の原因


 大津(滋賀県)での、学校側の恐喝犯罪放置による被害者の自殺事件は、恐喝犯罪を放置し、隠ぺいした学校側に責任があります。
 それより先に、大津(滋賀県)に恐喝を起こさせる行政のどこに問題があるかを調べました。
すなわち、
大津の属する滋賀県の警察の「犯罪発生状況」のデータ
に基づき、滋賀県の犯罪数の推移を調べました。

 滋賀県の恐喝犯人数は以下のように推移してきました。



 滋賀県の恐喝数を見ると、携帯電話インターネットの拡大につれて恐喝数が減少し、2008年に少年携帯フィルタリングを開始してから恐喝数の推移が増加に転じました。 

  滋賀県では、2008年に青少年条例で、青少年の保護者に対して、青少年の携帯電話にインターネットフィルタリングを徹底する啓蒙に努めてきました。特に、2012年には、あらゆる機会を通じてフィルタリングを周知させ普及を徹底しました。

2012年の少年強姦犯の検挙数のデータは、 警視庁の統計のサイトのファイルの1つの、 「平成24年中における少年の補導及び保護の概況」。 すなわち、 「平成24年中における少年の補導及び保護の概況」 から、滋賀県のデータを抽出しました。

 特に滋賀県では、2012年には、PTAも各学校に対してフィルタリングの徹底を指示し、半強制的に、学校の生徒の携帯フィルタリングを徹底しました。

 大津を含む滋賀県の少年強姦犯件数(恐喝件数も)を増した犯人(原因)は、恐らく、少年携帯フィルタリングの徹底にある可能性が高いと思います。

(ハワイ大学 Milton Diamond, Ph.D., et al., International Journal of Law and Psychiatry 22(1): 1-22. 1999)
 ポルノを許容する国は性犯罪が増えるかもしれないという懸念や、ポルノを許容したら青少年が悪影響を受けるか、あるいは、社会が何か悪い影響を受けるかもしれないという懸念は、立証されていません。
 我々のデータから、明らかに、日本では利用可能なポルノの大幅増加は性犯罪の劇的な減少と相関している。特に、若者の加害者と被害者との間の性犯罪の劇的減少が顕著。

 滋賀県の少年による粗暴犯(恐喝、脅迫、傷害、傷害致死、暴行)について調べました。 
 
 携帯インターネット普及以来減少を続けていた少年粗暴犯人数が、2008年に少年携帯フィルタリングを開始してから、傾向が逆転し増加に転じました。
 
 また、滋賀県の少年および成人の全年齢層での犯罪認知件数では、
滋賀県は、2012年は、2011年と比べて、
強姦が15件/10件で50%増加し、
強制わいせつが102/84件で21%増加し、
暴行が319/196件で63%増加し、
傷害が302/203で49%増加し、
恐喝が41/29で41%増加しました(少年犯人は減りました)。
  滋賀県のこの乱れ様では、第2第3のいじめ自殺事件が既に起きているか、また、今後も滋賀県で起こり得ると考えられます。

 滋賀県は、(携帯インターネット普及以前の)少年粗暴犯数が多い、また、犯罪全体が多い県に逆戻りしつつあります。
 滋賀県が2008年から行っている、青少年条例による携帯電話フィルタリングなどの青少年を抑圧する施策は、
 ○著しく青少年の粗暴性または残虐性を助長する施策
である可能性が高く、
青少年の健全育成にとって有害な施策と考えられます。

【重大な懸念】
 なお、滋賀県の恐喝事件の犯人数の統計では、成人犯人数が年毎に安定しているのに、少年の犯人数が年毎に違い、2012年には急に(成人を含めた)粗暴犯罪の認知件数が増える不連続がある。少年の粗暴犯人が成人粗暴犯人に比べ犯行にむらがあるとは考えにくい。少年の犯罪検挙数にむらがあるのは、単に警察の少年犯罪の検挙率にむらがあることを示していると考えられる。
 その犯罪検挙数のむらの原因を考えると、重大な懸念として、滋賀県では、『学内で少年犯罪を犯しても逮捕されない』という体質があるかもしれない。それが少年犯罪の検挙数のむらの原因ではないか、という重大な懸念がある。
 この懸念の真偽を確かめるため、滋賀県と全国の粗暴犯の少年比(少年比=少年犯人検挙数/全犯人検挙数)の推移を以下にグラフ化してみました。
  2008年の携帯フィルタリングにより全国では少年が抑圧されて少年の犯罪低下がストップしたのに、滋賀県は急に少年犯人の検挙数が減っていて全国とは逆の傾向を示している。滋賀県の粗暴犯罪の検挙数の少年比は不自然な変化をしている。怪しい!
 
 また、日本全体では、携帯フィルタリングを開始したら日本で13歳以下少年による強姦が急増しています。
 そのような状況なので、滋賀県以外の県でも、同様ないじめ自殺事件が起こり得ると考えられます。

(データのソース)
2012年の少年強姦犯の検挙数のデータは、
警視庁の統計のサイトのファイルの1つの、
「平成24年中における少年の補導及び保護の概況」
すなわち、 「平成24年中における少年の補導及び保護の概況
から、滋賀県のデータを抽出しました。

それ以外の過去のデータは、以下の各年度毎の警察庁の資料から
(3 年次別 府県別 罪種別 認知・検挙件数及び検挙人員)のファイルの中から抽出できます。
 平成23年の犯罪
 平成22年の犯罪
 平成21年の犯罪
 平成20年の犯罪
 平成19年の犯罪
 平成18年の犯罪
 平成17年の犯罪
 平成16年の犯罪
 平成15年の犯罪
 平成14年の犯罪
 平成13年の犯罪
 平成12年の犯罪


リンク:
少年非行対策のための提言(2003年)
憲法が保障する基本的人権は青少年も持つ
京都府では児童ポルノ犯が増えていない
携帯フィルタリングを開始したら13歳以下少年による強姦が急増

東京都の強姦犯罪件数
東京都の少年非行の推移(13歳以下の刑法犯罪が急増)
神奈川県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
未成年による強姦は携帯インターネットに関係ない
アニメやインターネットが少年非行(恐喝)を減少させたかも
スウェーデンの表現規制
群馬県でも携帯フィルタリングを開始したら少年による強姦が増えた
表現・コミュニケーションを規制すると犯罪が増えるという法則
青少年条例を制定強化したら13歳以下の犯罪が急増した
和歌山県も携帯フィルタリングを開始したら13歳以下少年非行が急増
広島県で携帯フィルタリングを義務化したら13歳以下の非行が増加
長野県で13歳以下少年非行が改善されつつある
韓国で1700種類くらいのまんがが 有害図書に指定されアニメ業界壊滅
台湾の表現規制
児童ポルノ規制法の単純所持罪は性犯罪を増す逆効果
児童ポルノ犯人は増えていなさそうです
思春期の性の乱れの原因はインターネットでは無い

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